経済性と快適さを追求し、当時はまだ採用例が少なかった2重断熱構造やトリプルガラス・高効率熱交換換気システムを導入。住宅性能を高め、小型ヒートポンプ1台のみ50坪の全館暖房を実現した省エネ住宅。
輻射暖房を重視して設置した温水パネルヒーターには26℃~40℃のお湯を循環させる。やわらかな体感温度で暖房しているのを忘れてしまうほど。
ドイツ・スティーベル社の熱交換換気システムの採用で、換気の熱ロスも10%以下に抑えられ、入浴時にはシャワーなどの浴室の排熱も回収し、パネルヒーターが止まってしまうほど高効率。
暖房期間の室内温度は平均22~24℃に保たれ、冬期間に起こりがちなオーバーヒートもない。日射の多い日は、厳寒期でも無暖房状態が十分可能となるのは、Q値1.0W/㎡K以下(DotProject認定住宅)ならではの高性能の裏付けだ。
内装には建具にポプラ、床材にナラ、珪藻土とゼオライトの壁など、出来るだけ自然素材にこだわった。
設備だけに依存するのではなく、構造・性能・設計など全方向から省エネルギーを目指した。
2019年 第5回日本エコハウス大賞 ロングライフ部門 奨励賞受賞