設計者からのコメント菊池佳晴建築設計事務所
宮城県仙台市中心部から車で20分ほどの住宅地に敷地がある。敷地条件から、東南西面はプライバシーを考慮し閉じた立面とし、北側には大きく開放し眺望を確保した。閉じつつ開くという矛盾した条件を叶えるため、リビングをより眺望を望める2階に配置し、南側にインナーテラスを設ける事で、太陽の光を存分に受けられるように配慮した。また、できるかぎり眺望を楽しめるように開口部を大きくしながらも暖かさを確保できるよう、ドイツからUw値0.76W/2K、Ug値0.6W/2Kの樹脂サッシを取り寄せ、開口部からの熱損失を抑え、日射取得が上回る性能設計としている。結果として、熱損失係数Q値 0.95W/m2Kの性能値を確保し、意匠性と機能性を両立させた。
敷地の魅力を活かし、大きな窓で眺望を最大限楽しみながらも冬暖かく夏涼しい快適な暮らしを実現した。
日本エコハウス大賞2016 協賛賞受賞
PHJエコハウスアワード 2017 地域トップランナー基準部門 優秀賞