ヒラヤノイエ

過去から現在の懸け橋となる
記憶の「形」と新しいデザインが
緩やかにつながる住宅

設計者からのコメントオオツカヨウ建築設計

閑静な住宅街の曲がりくねった道の途中で、木々が生い茂った角地に出くわす。東西に長いこの敷地に平屋の家がひっそりと建っていました。飾り気のない簡素な住宅ですが、対面すると何か気になる存在で、記憶に留まりました。

​この平屋の家を、改築し、住宅兼事務所としました。eyestopになっているこの場所は、近隣の住人には当たり前であった「記憶に残る街並」です。記憶の「形」と今回の新しいデザインが緩やかにつながり、過去から現在の懸け橋になればと願っています。

日本エコハウス大賞2017 審査員特別賞受賞

設備設計・エネルギーアドバイザーの役割

  • 熱量・光熱費計算

    Q値の計算を行い、冷暖房を空気熱ヒートポンプシステム1セットで賄える断熱仕様になっているか断熱材の厚みや構成を確認・熱交換換気導入などをアドバイス。

  • 温熱環境計画(暖房・冷房容量計算・配置計画)

    玄関には土間パイピングで放熱器を隠しつつ快適な温度を提供。浴室にも土間パイピングを設置、入浴後、3時間程度で床が乾燥する。仕事場に除湿型放射冷暖房 PS HR-C を配置し、風の無い快適な空間とした。大きな開口部のコールドドラフト防止のため暖房配管のリターンを大開口部の床下を通るように配管。脱衣所にタオル掛けヒーターを配置、使い勝手と温熱環境の両立を図る。

  • 機械室

    廊下の収納スペースに熱源機・換気装置・給湯器のスペースを計画して頂き、メンテナンス性を確保した。

  • 換気計画・風量測定

    光熱費削減のため、第1種熱交換換気システム 日本スティーベル LWZ-170を選択。浴室には窓が無いため、浴室の換気は24時間換気システムの排気のみで行われる。湿気の排出と排熱回収は計画通り良好な状態を保っている。薪ストーブの空気導入の方法について協議し、適正化を図った。換気風量の適正化のため、風量調整・風量測定を行った。

  • 気密測定と気密性能の確保

    気密性能(C値)の目標を0.5c㎡/㎡以下とし、測定しながら漏気箇所を指摘、気密施工者と共に気密シートの補修を行い、目標をクリアする気密性能を確保した。

主な構成

設計 オオツカヨウ建築設計
施工 岩井沢工務所
設備設計・
エネルギーアドバイザー
イーシステム 横山直紀
Interior coordinator クラブエイトスタジオ盛岡
PHOTO Daishiro Kato
基本情報
建築地 岩手県盛岡市
竣工 2016年2月
構造 木造平屋
家族構成 夫婦+子供1人
延床面積 99.41㎡(30.00坪)
外皮平均熱貫流率(UA) 0.28W/㎡・K
熱損失係数(Q値) 0.95W/㎡・K(Dotプロジェクト基準)
相当隙間面積(C値) 0.44c㎡/㎡
一次エネルギー消費量 86.4(GJ/年)
URL https://www.ohtsuka-yoh.com/hirayanoie
断熱仕様
天井 吹き込み用グラスウール18Kt445㎜(ニューダンブロー)
充填高性能グラスウール32Kt100㎜+
付加高性能グラスウール32Kt120㎜(220㎜)
基礎断熱 押出法ポリスチレンフォーム保温板3種打込 t100㎜
基礎土間 押出法ポリスチレンフォーム保温板3種 t50
開口部 サッシ木製サッシ「ノルドフェンスター WOOD」(Low-Eトリプル硝子・アルゴンガス入)
アルミウッドサッシ「ノルドフェンスター アルウッド」(Low-Eトリプル硝子・アルゴンガス入)
ドア木製断熱ドア ノルドMFD / SOLID
設備
暖冷房熱源 三菱 エコヌクールピコ40×1台 薪ストーブ・エアコン
暖冷房
放熱器
除湿型放射冷暖房 PS HR-C
放射暖房 PS HR ヒータ
土間温水パイピング
給湯熱源 エコキュート
換気 第1種熱交換換気システム 日本スティーベル LWZ-170
給湯 年間暖房用エネルギー消費量 241ℓ /年