佐戸の家

エネルギー自給自足を実現した
ドイツ パッシブハウス認定住宅

設計者からのコメント佐藤欣裕建築設計事務所

佐戸の家は化石燃料を使わないでエネルギーを自給自足する。電力送電網に繋がないオフグリット住宅である。極限まで熱損失を少なくした躯体は小さく分散化したエネルギーを使用する。主には太陽熱、太陽光、バイオマス(木端材)。ゾーニングや壁・窓の位置を工夫し排熱や蓄熱など自然のエネルギーを最大限活用しながら快適な室内環境を実現している。豊かさとは人間の基本的欲求を満たすことである。それは空気、水、食、暑さ寒さ、明るさ、質感、色などたくさんの要素で構成される。性能だけ上がっても豊かさは享受できずマインドが変化してこそよりよい暮らしを得られるのだと思う。

主な構成

設計者・施工者 有限会社もるくす建築社
佐藤欣裕建築設計事務所
設計・温熱環境監修 宮城女子学院大学 本間教授・長土居正弘
断熱施工指導 Dotプロジェクト 長土居正弘
もるくす建築社 佐藤欣裕
設備設計・
エネルギーアドバイス
イーシステム株式会社 横山直紀
株式会社テンプラス 紺野透
基本情報
所在地 大仙市
工期期間 2015年12月~2016年5月
構造 木造2階建
延床面積 住宅 125.58㎡(38.0坪)
カーポート+保存室36.39㎡(11.0坪)
熱損失係数(Q値) 0.82W/㎡K
相当隙間面積(C値) 0.1c㎡/㎡
燃費の予測 13[kWh(㎡a)]
受賞・認定等 JIA環境建築賞 住宅部門 最優秀賞受賞 佐戸の家/主催 公益社団法人日本建築家協会 2017.11.25
ドイツ パッシブハウス 認定 2019.6.13
PHIのデータベース/
https://passivehouse-database.org/index.php?lang=en#d_6321
断熱仕様
屋根 ウッドファイバーt480
ウッドファイバーt420
基礎断熱 EPSt200
基礎土間 EPSt200
開口部 木製トリプルガラス
主要仕上:外部
屋根 ガルバリウム鋼板立平葺t0.4
杉板張
主要仕上:内部
ナラ無垢フローリング
漆喰 / ナラ・杉板張
天井 漆喰 / 杉板張
設備
暖房放熱器 スラブ温水パイピング
ピーエス HR-C HRヒータ
薪ストーブ
暖房・給湯熱源 ソーラーコレクター・薪コンロ・薪ストーブ
ストレージタンク1000ℓ
換気 第1種熱交換換気システム 日本スティーベル LWZ-170
発電設備 太陽光発電 2.91kW バッテリー20kWh