三浦先生の記事をシェア。
基礎断熱を簡単に計算できるwebプログラムです。
慣れると10分もかからず基礎断熱の計算ができます。
現在日本で行われている基礎断熱の計算は決められた形でどくらい断熱するかという断熱の種類と厚みは考慮されますが、形やそもそも、ベース部分に断熱材が入らない構造でも計算結果が変わらないルールになっていますが、このプログラムを使うと、計算上の熱損失を計算する事が出来ます。
注意すべき点は、日本のルールでは土壌「乾いた土」の熱伝導率が1W/m・Kがデフォルトですが、実際の基礎下は「湿った砂利」や「湿った土」で、実際とは異なる場合がある事と、露点の計算は出来ないので不用意に内断熱を厚くして施工するのは避けた方が良いです。
以下Facebookの三浦先生の記事の転載です。
基礎断熱とかをした時の土間床周辺部の熱損失を計算するプログラムをリリースしました。(定常計算・熱移動のみ)
https://ground.beta.lowenergy.jp/
プログラマ・デザイナー・弊研究所の担当の熊倉さんが頑張ってくれました。
ベータ版ページからもたどることができます。
https://house.lowenergy.jp/new_beta.html
この手のソフトは世界でもいろいろあって、日本では
・INSYS
・TB2
などですが、正直言ってあまり需要がなかったため、今後のことも考え、作成しました。
UIはいろいろと作り込む必要がありますが、とりあえず1年後から使用されることを目指して、ベータ版リリースです。
省エネ基準上では、さすがに実務者すべてがこのソフトを使用してくださいというのはつらいのと、寸法等で検査できない項目も多いため、予め計算された早見表を作成する、安全側で読む分には多少寸法が違っても良いなど、実際にまわす方法は整備していかないといけないです。
しかし、少なくとも、あらゆる評価方法の根拠は、このリリースしたソフトにありますよ!と言えるようになっただけ大分進歩したかなと思います。
数年前から外皮の評価方法に関わるようになって、これまでのよくわからない係数・式をやめて、根拠を含めて全て透明化しましょうと取り組んできました。(それまで担当してきた設備については既にそうなっています。)
その一貫です。
使ってやってください。まだ、いろいろとバグがあるでしょうが。全部反映できないでしょうが、いろいろとお気づきの点があれば言って頂ければ嬉しいです。
追
1人の人間ができることは限られているので、なるべく根拠の決定過程を多くの人にさらして、物理現象に基づく議論ができるようになれば良いかなと思っています。知識を囲い込みしない。それができれば、あとは情熱がある後進の方が評価を発展させてくれるでしょう!