岩手にヨーロッパ並みの省エネルギー住宅を普及し、質の高い生活を提案した「Dotプロジェクト」は、高性能住宅の分野で共同研究や情報交換、実務者研修などでの人材育成を行ってきた専門家集団でしたが、活動を休止して今日で4年が経過しました。 目まぐるしく環境や社会が変化する中、省エネルギー住宅の役割は更に高まる反面、断熱、気密、設備や意匠性を兼ね備えた総合的な知識と技術力が求められます。 この度、有志が集まり、顧問の先生方を迎えて…
「設計のための建築環境学」第2版 購入して読んでみました。 地域の気候に合わせた快適な建築設計や体感温度に関する基本的な考え方などについて詳しく記載されており、非常に参考になります。各テーマ別に事例紹介がありわかり安く解説があります。 第一章のP36~37にエネルギーのテーマのところに私がお手伝いしたもるくす建築社「佐戸の家」が掲載されていましたが、本間先生や長土居さんと一緒に私の名前も載っていて(汗)嬉しいサプライズでした。 写真では…
昨今では、全館空調が話題に上る事が多いですが、東北のように冬期が-10℃になるような地域の場合、当社では、体感温度が高い放射暖房をお勧めしています。 どのような違いがあるのか解説していきたいと思います。 体感温度の指標として、国際基準のISO7730「適度な温熱環境 PMVとPPD指標の決定と熱的快適の条件」というものがあります。 適度な温熱環境 PMVとPPD指標の決定については、ちょっと難し…
佐藤工夢店さんのリノベーション内覧会。コロナ対策しながら行いました。 昭和26年に建てられた祖父さんが建てたお家を新築住宅の性能を大幅に超えるUA値0.19まで高める改修を行った建物です。 断熱改修は技術的に難しい部分もありますが、日本の空き家問題(ストック住宅)を解決するには重要な技術です。また、費用の面でも使える材料を廃棄せず再利用する事で、既存住宅の状況やお客様の希望にもよりますが、新築と比較して20%~50%削減できる可能性(当…
大東のリノベーション、気密測定。 昭和26年のお家を断熱改修しているノルドの連窓が映えるお家です。 今回の気密測定は、通常の減圧法に加え、加圧法も測定します。 どういう違いがあるかと言うと、今回のドアは外からは引いて開くタイプですが、減圧法ではパッキンが効いていて気密が良く漏気しない場合でも、加圧すると、押されて空気が漏れる場合があるからです。 両方を測定する事で、ドアや開口部、ダンパーなどの部位の気密性を確かめる事が出来ます。 測定の…
2019年度石油暖房セミナー開催のご案内 石油連盟 ・ 石油システム中央推進協議会 主催のセミナーで講師を務めさせて頂きます。 私の担当は青森県での2/25です。 2021年4月から「省エネ性能に関する説明の義務付け」や「暖房技術及び、提案力の向上」をテーマに 1)実習 住宅環境設計ツールのところでDot計算シートを使い説明します。 2)講義 暖房技術では長土居さんが温水暖房とエアコン・改修工事に向く暖房のヒントをお話します。 ご興味あ…
DOTプロジェクトで企画した外気フィルターBOXを取付してみました。 ダクト内の虫や汚れを防止、ダクトをクリーンに保つ事を目的に、ヨーロッパで見学したものをモデルにしています。 形は随分違いますが、効果については後日ご報告します。 意外だったのは、12年経っ…
Dotプロジェクト主催講演会、Dotプロジェクト事務局長の長土居さんと東京大学前准教授からご講演でした。私も受付等で参加していましたが、約60名と沢山のご参加ありがとうございました。 長土居さんからはDotプロジェクトの発足とこれから。 &nb…
オーストリアのエネルギー研究所で発行している「フォーアールベルク州における持続可能な建築」の日本語翻訳版が発行されました。日本語訳は滝川薫さんです。 日本語翻訳出版にあたり、Dotプロジェクト・中小企業家同友会のほか、もるくす建築社・オオツカヨウ建築設計と当社もお手伝いさせて頂きました。  …
オオツカヨウ建築設計さんの事務所見学と三浦先生、本間先生をお招きして貴重なお話しをしてしただきました。 換気の熱損失とエネルギーはきちんと分けて計算すると各換気方式のメリット、デメリットが明確になります。